倍プッシュ戦略は買った場合に、ペイアウト分全てを次回の投入金額する資金管理です。
成功する可能性は低くなりますが、リターンはかなり高くなります。使いどころを間違えなければ意外と使える手法です。
今回は一見リスキーにも見えるこのバイプッシュ戦略について、確率論も絡めながら解説していきます。
4連勝すれば投入金額の10倍のペイアウト
倍プッシュ戦略は連勝すれば一気に資金が増えます。
ペイアウト率1.8の場合、2連勝で3.2倍、3連勝すると5.8倍、4連勝すると10.5倍になります。
あっという間に投入金額が増えるので、仮に軍資金の10分の1の投入金額を使うとして、4連勝すれば軍資金が一気に2倍になる計算です。
ただ、この方法は成功率がかなり低いです。勝率6割の場合、2連勝する確率は36.00%、3連勝する確率は21.60%、4連勝する確率は12.96%です。
まず、成功しないといってよいでしょう。倍プッシュ戦略を常日頃から使うのは少し無理があるといえるでしょう。
使えそうなときは8割勝てると思える局面
ここで、勝率8割の場合の連勝する確率について確認しておきましょう。
この場合、2連勝する確率は64.00%、3連勝する確率は51.20%、4連勝する確率は40.96%です。
つまり、勝率8割で倍プッシュ戦略を使えば、4割の確率で資金が10倍となるというわけです。
明らかに割の良い数字になので、これを使わない手はないでしょう。
もし、自分の手法をデータ分析してみて、「この局面なら勝率8割は超えるだろう」という手法があれば倍プッシュ戦略を使うべきです。
巷ではけっこう「簡単に勝率8割にできる」と謳っている情報商材も多いようです。
真偽のほどは定かではありませんが、本当に勝率8割が達成できるのなら、間違いなく倍プッシュ戦略を取るべきでしょう。
連勝は意外に続くもの
ちなみに、勝率6割の人でもなぜだか連勝がめちゃくちゃ続くという経験をすることがあるはずです。
ハイローでは、勝ちだすと連勝が意外続くことが意外とよくあります。
こういった現象が起こるのは自分の手法にマッチした相場がたまたま長く続いてくれたことが理由だと、個人的には考えています。
相場は状況によっては同じパターンで動く時間が長く続くことがあります。
一番分かりやすいのがレンジヨコヨコの相場で、為替取引をやっていると「もうずっとヨコヨコだよー」と感じたことのある人は多いんじゃないでしょうか。
また、ジリ上げやジリ下げがずっと続くような流れも見たことがあると思います。
こういった同じパターンで動く相場に自分の手法がハマった場合、連勝がかなり続くんだと思います。
こういったタイミングを見極めることができたら意外と倍プッシュ戦略は使えたりすることがある、というわけです。
倍プッシュ戦略を使うときに守りたいこと
偶然にも良いタイミングがきたとして、倍プッシュ戦略を使う場合には以下の3点に注意しましょう。
- 投入金額は控えめに
- 負けたらすぐにあきらめるメンタルを
- 目標連勝数はあらかじめ決めておく
それでは、上記のポイントごとにそれぞれ解説していきます。
投入金額は控えめに
倍プッシュ戦略を使うと決めるときは相当勝てる自信があるときなので、ついつい投入金額を多くしがちです。
しかし、倍プッシュ戦略はいくら勝率が高くても成功率は下がってしまうものです。
そのため、負けても大丈夫な投入金額に抑えておくことが吉でしょう。
負けたらすぐにあきらめるメンタルを
相当勝てる自信があるときに負けてしまうと、「今度こそは!」と熱くなりがちです。
しかし、熱くならないで負けた理由を落ち着いて分析しないといけません。
連勝が止まってしまった場合、勝てる自信の根拠となっていた同じパターンで動く相場に変化があった可能性が十分に考えられます。
もしそうだとすると、「同じパターンで動く相場だから勝てていた」という倍プッシュ戦略を採用する根拠が崩れてしまいます。
下手をすると逆に連敗街道に入ってしまうことすらあり得るので、そういうときは冷静に退散しましょう。
目標連勝数は事前に決めておく
連勝が続くと気が大きくなりがちで、ついついもう一勝負いこうと考えてしまうかもしれません。
しかし、いつかは連勝は途切れてしまうものです。
きちんと事前に何連勝したら終わりにするとゴールを明確に決めておいたほうが良いでしょう。
ゴールを決めずに倍プッシュ戦略を続けると、せっかく大きく増やしたお金もいつか必ずゼロになります。
この戦略は普通にやっているときには使うことのない資金管理手法ですが、タイミングを選んで使えば大きな効果を発揮します。
自信があるときにプレッシャーにならない投入金額をつかって大きな利益をあげてください。
使いどころが難しいので上級者向けですが、頭の片隅に入れておいてもいいんじゃないでしょうか。